⼼電図検査で
異常が見つかった
心電図検査は職場などで行われる健診の検査項目の一種です。労働安全衛生法に基づき実施が義務付けられているため、受けた経験がある方も少なくないと思います。
心電図検査で異常が見つかり、心疾患の疑いがあれば、精密検査を受けることが必要です。
心電図異常があっても
症状が無い?
胸部不快や動悸、めまい、息切れ、失神、立ち眩みなどの症状が起こる場合もありますが、心電図で異常が見つかった方の大多数は症状が起こりません。
心電図で分かること
心電図検査で判明する疾患としては、心筋梗塞や狭心症などの虚血性疾患、不整脈などの心疾患が挙げられます。
心拍のリズムの異常
心拍数が不規則で、リズムが一定でない状態が不整脈です。不整脈には複数のタイプがあり、経過観察で問題ないこともあれば早急な治療が必要なこともあります。
波形の異常
心臓の周辺の血管が狭窄したり閉塞したりすることで、心臓から発せられる電気信号で問題が起こる状態です。
なるべく早めに循環器内科の専門医へ相談してください。
心電図で異常が
あった時の精密検査
安静時に実施する心電図では見つけられない発作時の心電図を記録するために、次のような検査を実施します。
心臓超音波検査
超音波検査機器を使う検査です。心臓のサイズ、形状、血流、筋肉の運動を確認し、心臓の中の血栓の有無や心機能の異常を調べます。
当院では、最先端の解析機能が備わった12誘導心電図検査に対応しています。
24時間ホルター心電図
心拍を測定する小型の装置を当院からお貸しし、24時間付けていただきます。心電図を長い時間記録することで、症状が起こらないものや、滅多に発作が生じないものも心電図を記録できます。
運動負荷心電図
運動によって負荷をかけた状態で心電図を記録し、運動前の心電図との違いを確認する検査です。
心電図異常は当院へ
ご相談ください
心電図異常のタイプに合わせて、経過観察で問題ないもの、処方が必要なもの、手術を検討するものなどを正確に判断します。
心電図異常が判明したら、一度当院までご相談ください。
治療
疾患に対する治療
何かしらの疾患が発見されれば、疾患に合わせた治療を実施します。
生活習慣の見直し
お酒やカフェインの過剰摂取によって起こっていると推測される場合は、摂取制限を行います。また、自律神経をコントロールするため、生活習慣を正し、十分な睡眠を取ることを推奨します。
お薬の服用・変更
お薬の副作用によって生じていると推測される場合は、担当医と緊密に連携し、処方内容の見直しなどを行います。