コロナワクチン接種

コロナワクチン接種

2024年8月より当院でもコロナワクチンの接種を開始しました。
当院ではファイザー製の「コミナティ」を準備しております。
価格は
自費 1万6000円(税込み)
となっております。12歳以上から接種可能です。
インフルエンザワクチンなど他のワクチンと同時に接種可能です。

予約は不要です。通常診察の時間帯に来院してください。

発熱外来の時間(診察終了1時間前から)は待機場所の確保が困難なため接種不可としておりますのでご了承ください。

また10月より65歳以上の方の横浜市新型コロナワクチン公費接種が開始します。
詳細は横浜市のホームページをご参照いただければ幸いです。
https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/kenko-iryo/yobosesshu/yobosesshu/coronavirus/r6-sessyu.html

横浜綱島フォレスト内科・呼吸器クリニックとしては開院当初から発熱外来で多くの患者様を診療してまいりました。コロナ流行時期のデルタ株では、若年者の健康な方でも重症化することが非常に多く、新型コロナウィルスの危険を身近に感じておりました。徐々に弱毒化しており、オミクロン株になってからは重症化する患者様は格段に減ったものの、一方で感染者数がデルタ株よりはるかに増えて、一人でも多くの患者様を受け入れたいという思いとは裏腹に、一診療機関の限界を超えて予約制となりました。
その後、新型コロナも5類となりましたが、いまだに流行の波を繰り返しております。一方で5類になってから様々な考え方が出てきました。

  • 2類でも5類でもコロナはコロナ、やはり怖い病気だ。
  • 弱毒化して5類だし風邪と考えてよいのではないか。

どの考え方も正しいと思いますし、一人一人の患者様の考えは尊重すべきと思います。

ただし医療者として発熱外来を通じて感じていることは、

  • 流行時期にはどうしても医療ひっ迫に伴い、十分な診療確保が困難なこと
  • 重症化しても総合病院も満床になり受け入れが断られること
  • コロナ後遺症(咳、味覚障害、嗅覚障害、倦怠感、だるさ、息切れ、頭痛)などに一部の方が悩まされていること

をいまだに経験しております。そのためコロナワクチンを希望する方には当院も助力になればという思いで、ワクチンを開始することにいたしました。

新型コロナワクチン(コミナティ)に関して

ワクチンに関しては様々な情報が流れておりますが、医療の大前提として
「もしかしたら〇〇の可能性がある」という内容は論じないこととなっております。可能性の話をしたら様々なことが話せるからです。そのため確定している内容をお話しします。
当院ではコロナワクチンの初回から投与されていたファイザー社のコミナティを準備しております。
初期から使用されているワクチンのため世界中で多くの方に接種されております。
その数は2024年4月1日時点でのべ3億4275万4074回となっております。コミナティ以外のも含めたすべてのワクチンの接種回数が4億3619万3341回のため、全世界の79%がこのコミナティのワクチンを接種したことになります。
コミナティはメッセンジャーRNAという種類のワクチンです。ウィルスのたんぱく質を作るもとになる情報の一部を注射します。人の体の中で、この情報を基にウィルスのタンパク質の一部が作られ、それに対する抗体などができることで、ウィルスに対する免疫ができます。私達が持つ体内の異物を攻撃する免疫の仕組みを利用して、新型コロナウィルス感染症の発症を予防できます。
筋肉注射で追加接種する場合は
通常前の接種から3カ月空けて接種することができます。
なお、初回投与の方はその後4週間開けて2回目を投与することができます。

効果ですが、コミナティを追加投与(4回目)で、亜型変異であるXBB株や、JN1株に対して1か月後中和抗体の産生が認められております。そのため、オミクロンの変異株にも効果があるとされております。
実臨床においてもコミナティを追加接種して2-4週後はオミクロン株に対して65-70%の予防効果を示したとあります。一方で、25週後までに約15%まで低下したという報告があります。そのため効果を維持するためには、6カ月から1年後の追加投与を推奨されております。

2024年3月31日までは、予防接種法に基づく特例臨時接種として、厚生労働省の指示のもと、都道府県の協力により市町村で実施され全額公費で行われておりました。2024年4月以降は「定期接種」または「任意接種」として行われるため自己負担が発生しますのでよろしくお願いします。

予防接種を受けることができない人

  • 明らかに発熱している人
    (通常37.5℃以上を言いますが、37.5℃を下回る場合でも平時の体温とは違う、または感冒症状がある場合は接種できないことがあります。)
  • 重い急性疾患にかかっている人
  • コロナワクチンの成分に対し、重度の過敏症の既往歴のある人
    (前回までの接種で、アナフィラキシーや重度の皮膚・粘膜症状、喘息、呼吸困難、頻脈、血圧低下等のアナフィラキシーを疑わせる複数の症状があった患者様)

は接種できないとなっております。体調が良いときに受診していただければ幸いです。

予防接種を受けるに当たり注意が必要な人

  • 抗凝固療法を受けている人、血小板減少症または凝固障害のある人
  • 過去に免疫不全の診断を受けた人、近親者に先天性免疫不全症の方がいる人
  • 心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発達障害などの基礎疾患のある人
  • 過去にけいれんを起こしたことがある人
  • 妊娠中または妊娠している可能性がある人、授乳している人

は注意が必要となっております。特に妊娠中の方はかかりつけの産婦人科医に接種可能な状態か確認してからの接種が推奨されております。

接種を受けた後の注意点

予防接種を受けた後、体調に異常を感じた場合には、当院へご連絡いただければと思います。必要に応じて再受診すべきか検討します。
注射した部位は清潔を保つようにしていただければと思います。接種当日の入浴は問題ありませんが、注射した部位はこすらないようにしてください。また、当日の激しい運動や過度の飲酒等は控えてください。そのため接種後予定がない時を推奨しております。

副反応について

注射した際には

  • 注射部位疼痛(85.6%)
  • 頭痛(59.6%)
  • 疲労(66%)
  • 悪寒(36%)
  • 発熱(16.8%)

などの症状が起きやすいとされております。ただし上記以外にも非常に稀ながら様々な副作用が報告されております。前回副反応がなくても出現する可能性があるため接種後は体調変化に注視してもらえばと思います。

予防接種健康被害救済制度について

2024年10月1日以降、予防接種法の定期接種によって健康被害が生じた場合は、
予防接種健康被害制度「B類疾病の定期接種」となり、お住いの市町村(役所、役場)に、健康被害救済制度を担当する部署(予防接種担当課など)があります。
横浜市予防接種コールセンターは
   電 話:045−330−8561(FAX045−664−7296)
   受付時間:9時〜17時(土日祝日・年末年始を除く)
となっております。
詳細はホームページをご参照いただければと思います。
https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/kenko-iryo/yobosesshu/yobosesshu/vaccination.html

コロナワクチン接種すべきかどうか

コロナワクチンの追加接種に関しては様々な考えがあると思います。当院ではコロナワクチン接種に関して、反対も推奨も患者様の意志を尊重するべきという考え方を持っております。患者様も十人十色様々な方がいると思います。コロナを接種すべきかどうかは、患者様の背景によって変わるかと思います。コロナ及びワクチンの各々の考えに加えて、

  • 年齢
  • 基礎疾患
    (糖尿病、高血圧、高脂血症、慢性肺疾患、慢性腎臓病、悪性腫瘍(癌)、免疫抑制する疾患などがリスクファクターとされております)
  • コロナ罹患した際の症状や後遺症
  • 前回のコロナワクチンの副反応の有無
  • 喫煙歴
  • 肥満の有無
  • 同居者(コロナ感染すると重症化する可能性がある方と同居しているかどうか)
  • 受験や結婚、大会など重要なイベントが直近にあるか

などを考慮してコロナワクチンを接種すべきかどうか判断してもらえればと思います。特に65歳以上の方は基礎疾患合併している方も多いですし、国からも推奨されているため積極的にご検討いただければと思います。
一人でもコロナで苦しむ方を減らせられたら当院としても幸いと存じます。

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